福岡で中小企業の業務改善とAI導入を支援している、Flourish Japan株式会社です。AI研修、AIシステム構築、FDE(フォワード・デプロイド・エンジニア:エンジニアがお客様の社内に入り、業務そのものをAI化する支援)を行っています。
このコラムは、FDEという言葉を聞いて「うちの会社にも関係あるのか」と考えている、福岡の経営者と担当者に向けて書きました。当社もFDEを提供している当事者です。
先に結論
ツールも研修も試したのに現場が変わらない場合、足りないのは知識ではなく、現場で一緒に作る人かもしれません。
FDEとは
FDEは Forward Deployed Engineer の略です。もとは軍事用語の forward deployed(前方展開)から来ていて、エンジニアを後方ではなく前線に置くという考え方です。
米Palantir社が、軍や情報機関の現場にエンジニアを送り込んだことから広まったとされています。要件を聞いて持ち帰るのではなく、使う人の隣で、その場で使えるものへ作り替える働き方です。
当社はこの考え方を、中小企業のAI活用に持ち込んでいます。会議室ではなく、業務が動いている部署の中に入ります。
研修、開発会社、採用との違い
一般的な違いをまとめました。実際の内容は会社によって異なります。
| 方法 | 向いていること | 起きやすいこと |
|---|---|---|
| AI研修 | 社員の基礎をそろえ、抵抗感をなくす | 作れる人がいないと、業務は変わらないまま |
| 開発会社への発注 | 要件が固まったシステムを作る | 現場の細かな判断が要件に入りにくい |
| AI人材の採用 | 社内に長く知見を残す | 採用と育成に時間がかかり、退職で止まることがある |
| FDE | 現場で業務を聞きながら作り、使われるまで直す | 業務に詳しい方の同席が必要で、費用も研修より高い |
FDEが合う会社、合わない会社
合う会社
- ツールを契約したのに、いつもの手順に戻っている
- 研修は好評だったのに、翌日の業務が変わらない
- ベテランの判断基準が、人に付いたまま引き継げない
- 変えたい業務はあるが、作れる人が社内にいない
合わない会社
- AIで何ができるか、まず全体像を知りたい段階(セミナーや研修が合います)
- 要件が固まった大きなシステムを作りたい(開発会社が合います)
- 業務に詳しい方が、同席する時間を全く取れない
当社のFDEで作るもの
- 部署を統括するAI(AI部長):部署の業務を把握して振り分けます。担当者はAIに話しかけるだけです。
- 業務スキル:手順、判断基準、出力の型をまとめたものです。1部署で5〜7本が目安です。
- リファレンスとデータベース:判断基準や用語をまとめ、実務のデータが溜まる形にします。
作ったものは、すべてお客様の資産としてお渡しします。メールの送信や書類の発行のように、人が確認する部分は業務ごとに決めます。
進め方
- 業務を棚卸しする:業務の流れを出し、どこから手をつけるかを決めます。
- 実データで作る:実際のデータを使って、その場で動かしながら作ります。
- 使われるまで直す:現場で使ってもらい、隣で直します。
1回あたり2〜3時間の現場稼働で、訪問とオンラインを組み合わせます。1部署あたり1〜2か月が目安です。そのあとは顧問として、運用保守とスキルの追加を続けられます。
費用(当社の場合)
| プラン | 料金(税込) | 期間と範囲 |
|---|---|---|
| 1業務AI化パック | 55万円 | 1か月。1つの業務を完動させる |
| FDE派遣 ミニマム | 330万円 | 3か月。優先1部署 |
| FDE派遣 基本 | 660万円 | 6か月。3部署 |
| FDE派遣 マックス | 1,320万円 | 12か月。社内全体 |
| FDE顧問(構築後) | 月22万円 | 月2回。運用保守、追加、改善提案 |
AIツールの利用料は別途かかります。詳しくはFDE派遣のページをご覧ください。
頼む前に確かめたいこと
- エンジニア本人が現場に入るのか。窓口だけではないか
- 作ったものは自社の資産になるか。契約が終わっても使えるか
- 今使っているツールのままで始められるか
- 権限をどこまで渡すか。人が確認する部分を決めるか
- 作ったあとの保守を、誰がどう担うか
- 小さく試してから広げられるか
研修から始める場合
社員がAIに触れたことが少ない場合は、研修で土台を作ってからFDEに進むと、現場の抵抗が小さくなります。研修の選び方はこちらのコラムにまとめています。
よくある質問
Q. FDEとは何ですか?
A. FDEはフォワード・デプロイド・エンジニアの略で、エンジニアがお客様の現場に入り、使う人の隣で作りながら業務の問題を解決する働き方です。米Palantir社から広まったとされています。
Q. 福岡でFDEを頼める会社はありますか?
A. Flourish Japan株式会社(福岡市中央区天神)がFDE派遣を行っています。エンジニアが部署に入り、部署を統括するAIと業務スキルを作ります。訪問とオンラインを組み合わせて進めるので、エリアはご相談ください。
Q. FDEの費用はどれくらいですか?
A. 当社の場合、1つの業務を試す1業務AI化パックが55万円(税込、1か月)、優先1部署のFDE派遣ミニマムが330万円(税込、3か月)です。AIツールの利用料は別です。費用は会社や範囲によって大きく変わります。
Q. 社内にエンジニアがいなくても頼めますか?
A. 頼めます。必要なのは、その業務に詳しい方の同席です。判断基準やコツを聞きながら作るためで、専門知識は必要ありません。
Q. 研修とFDEは、どちらから始めるべきですか?
A. 社員がAIに触れたことが少なければ研修から、変えたい業務が決まっていて作れる人がいないならFDEからが合います。研修で業務が見えてからFDEに進む流れもあります。
Flourish Japan